さよなら僕の道標
人は自分の気づきたくない事を
頑張って気づかないようにするものなのか
これは口に出してはいけない事だと
言葉を飲み込んで
ずっと我慢し続けて
毎日毎日募っていく絶望を
僕のせいだと責めてきた
そんな自分にも怒りがこみ上げてくる
くだらない陳腐な自己犠牲
貴方のことが許せない
貴方が呼吸を止めたとき
僕の心に歓喜が巻き起こるのが解るほど
悲しい程に貴方のことを憎んでいる
さよなら僕の道標
もう貴方を見ることはないよ
いつか僕を導いてくれるものは
ありふれたものなのかもしれない
その時僕は何を思って何を信じて
生きていこうとするんだろう
そして貴方を赦すことが出来たとしても
埋めることの出来ない空虚は
消えることなくいつまでも
僕の中に留まるんだ